米Wall Street Journal(WSJ)は現地時間2012年2月14日、米Appleが現行の「iPad」よりも画面サイズの小さなタブレット端末の試作品を開発中と報じた。提携するアジアの部品メーカーの幹部に、現行の9.7インチ型よりも一回り小さな約8インチの設計デザインを見せており、試作品の開発について協議していると伝えている。匿名の情報筋によると、Appleは台湾AU Optronicsや韓国LG Displayなどのディスプレイメーカーと協力し、テストパネルを開発するという。

 iPadの新モデルは3月初めに開催されるイベントで発表されるとの観測が流れているが、事情に詳しい関係者の話によると開発中の小型タブレットはこれとは異なる製品になるもよう。iPadの次期モデルのサイズはiPad 2とほぼ同じで、解像度は大幅に向上する見込み。これに対し小型タブレットの解像度はiPad 2と同じXGA(1024×768ドット)と見られている。

 Wall Street Journalによると、現在のところAppleは小型フォームファクタのiPadを検討しているだけにすぎず、製品化の可能性は未知数。一方で同紙は、Appleが携帯メディアプレーヤー「iPod」のように、さまざまな形状のiPadを市場投入する可能性があるとも伝えている。