NTTPCコミュニケーションズは2012年2月14日、法人向けエントリー型VPNサービスに「BCP対応メニュー」を7月に追加すると発表した。アクセス回線1契約だけで、東日本・西日本に分散するネットワーク経路を確保し、ディザスタリカバリーに対応する。

 法人向けネットワークソリューション「Master'sONE」のエントリー型BCP(Business Continuity Plan)対応サービス。顧客のサーバー拠点に合わせてネットワークの接続中継ゲートウェイの設置エリアを東日本と西日本に分散して冗長化する。アクセス回線にはフレッツ回線を採用し、ルーターを含むネットワーク全体の稼働率を99.99%に高めた。

 従来のBCP対応ネットワークは、異なるキャリアのVPN網を用いた冗長構成でコストが割高になったが、BCP対応メニューでは、複数のVPN網の契約が不要なため安価にBCP対応ネットワークを構築できる。首都圏直下型地震に備え、東日本・西日本でのデータ分散とバックアップなどを検討している企業に向けて売り込んでいく。

 法人向けネットワークソリューション「Master'sONE」のエントリー型VPN「セキュア・インターネットVPN(L3)」「ブロードバンド・イーサ(L2)」に対応する。BCP対応メニューの追加料金は、セキュア・インターネットVPNベーシックタイプで月額2万6250円から。3月1日から受け付ける。