イー・アクセスは2012年2月14日、総務省に対し、900MHz帯の審査プロセスに対する要望書を同日に提出したと発表した。

 900MHz帯については、2月10日に「3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画に係る認定申請の受付結果について」として総務省が申請概要を公表している(関連記事)。それによると、4社の申請の間で、審査基準上の差異が生じない結果となっており、今後、競願時審査が行われる見通しである。それを受けてイー・アクセスは、「競願時審査項目の判断基準、及び配点または優先順位に関して公表すべき」などとする要望を提出した。

 競願時における審査基準(関連記事)の「周波数移行計画・MVNO計画等」項目に基づく審査に関しては、「総合的に最も適合している者」と記載されているものの、判断基準やその配点または優先順位といった記述はない。イー・アクセスは要望書の中で、総務省がどのような基準で評価し、結果としてどのように優劣を付けるのかを公表することが必要と主張した。

 また、4社の開設計画申請書の競願時審査の対象となる申請内容についても、経営に直接影響ある数値といったような各社の機微情報に配意した上で、判断基準となる申請書の該当箇所を公表することが必要と主張している。

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