図1 一般ユーザーに聞いた、確実に記憶できるID・パスワードの数(野村総合研究所の情報から引用)
図1 一般ユーザーに聞いた、確実に記憶できるID・パスワードの数(野村総合研究所の情報から引用)
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図2 事業者に聞いた、顧客情報の活用目的(野村総合研究所の情報から引用)。この設問の有効回答数は211。複数回答
図2 事業者に聞いた、顧客情報の活用目的(野村総合研究所の情報から引用)。この設問の有効回答数は211。複数回答
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 野村総合研究所は2012年2月8日、ネットにおける個人情報の登録などに関するアンケート結果を発表した。それによると、覚えていられるとするIDとパスワードの数は、過半数が「2~3組」と回答。平均では3.15組だった。また、一般のユーザーがIDとパスワードを登録しているWebサイトは平均で19.4だった。

 今回の調査では、Webサイトなどに個人情報を登録するユーザー(生活者)と、登録情報を利用する事業者それぞれに対して実施した。ユーザーに対する調査の対象は、全国の16歳から69歳の男女1211人。調査時期は2011年11月10日から11月14日。

 それによると、ユーザーが所有するIDの数は平均で19.4。ユーザーの過半数(52.9%)は、ほぼ毎日使うIDの数を「0~4個」と回答した。2008年に実施した同様の調査では、所有IDの数は平均19.18個だったので、ほとんど変化していない。

 また、「確実に記憶できるIDとパスワードの数」としては、過半数が「2~3組」と回答(図1)。平均では3.15個だった。2008年の調査では、平均3.1個だったので、こちらについても大きな変化は見られなかった。

 事業者に対する調査の対象は、国内でBtoCビジネスを営む事業者。回答数は262。調査時期は2011年11月18日から12月20日。

 ユーザーの個人情報(顧客情報)を保有する目的としては、「販売促進」が最も多く、およそ8割を占めた(図2)。ただ、売り上げおよび顧客数の増加に効果があったかどうかの問いには、それぞれ25.1%および30.2%が「分からない」と回答した。