米Googleは現地時間2012年2月8日、同社のWebブラウザー「Chrome」の最新安定版(Chrome 17.0.963.46)をリリースしたと発表した。Windows、Mac OS X、Linux対応版と「Internet Explorer(IE)」向けプラグイン「Chrome Frame」が専用サイトからダウンロード可能。Webページを高速表示するプリレンダリング機能を備え、マルウエア対策を強化したほか、複数の脆弱性を修正した。

 プリレンダリング機能は、ユーザーがアドレスバー「Omnibox」に入力を開始し、オートコンプリート機能で頻繁に訪れるWebサイトに該当することが分かると、Chromeはそのサイトのページのレンダリングを始める。これにより、ユーザーがサイトにアクセスするために「Enter」キーを押すと、すぐにWebページ全面が表示される。

 またマルウエア対策として、悪質なプログラムのダウンロードを防止する機能を強化した。既知の不正ファイルに加え、「.exe」「.msi」といった拡張子を持つ実行可能ファイルも監視する。ホワイトリストと合致しない実行可能ファイルを検出した場合は、さらに詳しい情報と照合し、アクセスしているWebサイトがマルウエア配布サイトであるかなどを調べる。

 脆弱性の修正は合計20件で、そのうち重要度「Critical(深刻)」が1件、「High(高)」が8件あった。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]