NECは2012年2月8日、Androidを搭載したスマートフォンやタブレット端末を遠隔から管理するサービスを開始した。「スマートデバイス管理サービス」という名称で、管理システムをサービスとして提供する。すでに出光興産が利用することを決定した。

 スマートデバイス管理サービスを利用する企業のIT担当者は、NECのデータセンターに設置したMDM(モバイルデバイス管理)サーバーにアクセスし、従業員などが所有するAndroid端末を遠隔から管理する。具体的には、遠隔ロックや遠隔ワイプ(データ消去)、端末設定の変更、アプリケーション配信などが可能である。

 端末は、ユーザー単位、グループ単位で異なるポリシーを使って管理できる。また、オプションとしてウイルス対策機能も提供する。端末管理業務に不慣れな企業向けに、24時間365日対応のサービスデスクも用意する。

 第1号ユーザーである出光興産は、NECカシオモバイルコミュニケーションズ製のAndroid端末「MEDIAS WP」を導入し、その管理に同サービスを利用する。無線LAN通信機能やカメラ機能の制限、SDカード内データの暗号化などを実施している。

 管理可能な機種は、Android 2.2以上を搭載したスマートフォンやタブレット端末。初期費用は30万円で、サービス利用料金は1ユーザーID当たり月額300円(300ユーザーIDを契約した場合)である。オプションであるウイルス対策機能は月額200円(300ユーザーの場合)。NECは今後3年間で100社への提供を目指す。