入間ケーブルテレビは2012年2月8日、同社を含む4つのケーブルテレビ局で共有利用するデータ放送システムを導入し、2012年1月20日にコミュニティーチャンネルによる地域密着型データ放送を開始したと発表した。システムの共有化で導入・運用コストの削減を図りながら、全配信地域共通コンテンツと地域独自コンテンツを組み合わせた効率的な配信を目指す。メディアキャストが、システム開発や画面設計・制作、運用教育などを担当した。

 今回、データ放送の共有利用を開始したのは入間ケーブルのほか、同社の関連会社である瑞穂ケーブルテレビ、東松山ケーブルテレビ、ゆずの里ケーブルテレビの3局である。

 入間ケーブルが導入したシステムは、データ放送の制作・送出・運用機能を統合したメディアキャストの「DataCaster M3」を中核として、4局が共同利用するための機能を追加開発した。コンテンツ管理機能(情報収集、放送フォーマット変換、システム制御と監視など)を親局である入間ケーブルに集約し、子局となる3局には最低限の送出設備だけを設置する。

 グループ4局は、共通情報コンテンツ(天気、鉄道、道路、防犯/防災、行政など)や、BML画面テンプレートを共有しながら、地域独自のコンテンツを各局が追加できる。各局は、BML画面テンプレートに、Webブラウザ経由で地域独自の情報を流し込むことで地域密着のオリジナルコンテンツを配信できる。また、各局用に独自設計やデザインされた画面テンプレートも付加されており、各局で地域性を活かしたコンテンツを構成できる。

 入間ケーブルテレビは「ニュースいるま」「雇用情報」「子育て情報」「狭山茶」「赤ちゃんの駅」「パパママ応援ショップ」などを提供する。瑞穂ケーブルテレビは「ニュースみずほ」「各種イベント」「メールけいしちょう」「消防本部からのお知らせ」など、東松山ケーブルテレビは、「こども動物自然公園」「小児救急医療」「子育て」「学校給食」など、ゆずの里ケーブルテレビは「流鏑馬便り」「地域福祉」「毛呂山地域情報」 などを提供する。

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