米Yahoo!は現地時間2012年2月7日、同社会長のRoy Bostock氏を含む4人が取締役会から退くことを明らかにした。Bostock会長とVyomesh Joshi氏、Arthur Kern氏、Gary Wilson氏は、次の株主総会で再選に立候補しないことを自主的に申し出たという。

 取締役会は、新たなメンバーとして、2011年12月まで米Roviの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めていたAlfred Amoroso氏と、米LiveOps会長のMaynard Webb, Jr.氏を迎えることを決定した。Amoroso氏は米IBMワールドワイド経営委員会のメンバーも務めた経験があり、Webb氏は米eBayの元最高執行責任者(COO)でもあった。残る空席についても引き続き人選を進める。

 なおBostock氏が株主に宛てた公開書簡では、会長の後任については言及していない。また同氏は、Yahoo!が現在、中国Alibaba Group(阿里巴巴)とヤフーへの出資比率の再編について交渉中であることも明らかにした。

 Bostock氏によれば、Yahoo!は半年前から株主価値の向上と成長に向けた体制強化のための施策に取り組んできた。2011年9月に当時CEOのCarol Bartz氏を解任し、2012年1月4日に米PayPalの元社長Scott Thompson氏を新CEOに選出した(関連記事:Yahoo!、CEOにPayPalのScott Thompson社長を任命)。1月17日には共同創業者であるJerry Yang氏の取締役辞任を発表している(関連記事:Yahoo!共同創業者のYang氏が取締役を辞任、「別のことを追求する時が来た」)。

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