KDDIは2012年2月6日、2011年度に適用する事業者間の携帯電話の接続料改定について総務大臣への届出を行った。改定内容は区域内通信の場合に2010年度の1秒当たり0.104円から同0.093円に、区域外通信では1秒当たり0.128円から同0.116円にそれぞれ値下げした。下げ幅は区域内が10.6%、区域外が9.4%となる。2011年4月1日に溯って適用する。

 KDDIによると接続料を下げた要因は、「スマートフォンの普及に伴ってデータトラフィックが増加し、音声通話ではなくデータ通信へのコスト配賦が進んだこと」「音声トラヒック増加によるネットワーク効率化が進展したこと」としている。

 シェアが25%を超えているNTTドコモとKDDIは、総務省に二種指定事業者とされており、総務省が2010年3月に定めた「第二種指定電気通信設備制度の運用に関するガイドライン」に沿って、接続料原価など接続料の算定根拠を総務省に届ける届出制となっている。