米Microsoftは現地時間2012年2月6日、同社のCRMソリューション「Microsoft Dynamics CRM」のモバイル向けクラウドサービス「Microsoft Dynamics CRM Mobile」を発表した。2012年第2四半期に実施する次期アップデートの一環として提供開始する。

 Microsoft Dynamics CRM Mobile用のモバイルクライアントは、同社の「Windows Phone 7」のほか、米Appleの「iOS」、米Googleの「Android」、カナダResearch in Motion(RIM)の「BlackBerry」に対応する。これにより「ほとんどすべてのデバイスからMicrosoft Dynamics CRMの全機能を利用できるようになる」としている。

 Microsoft Dynamics CRM Mobileでは、ロールベールのデータおよび機能アクセス設定を手軽に行えるほか、デバイスが紛失した際のリモートによるCRMデータ削除機能など、充実した管理およびセキュリティ機能を備える。サービス利用料は1ユーザー当たり月額30ドルから。1ユーザーにつき最大3台のデバイスをサポートする。英語や日本語、フランス語、ドイツ語など10言語に対応し、24の国/地域で利用可能にする。

 そのほか次期アップデートでは、災害時復旧、拡張性、セキュリティなど大企業向け機能を強化する。ソーシャル機能「Activity Feeds」も向上し、「Facebook」サイトのように「Like」を付けたり、関連性の高い投稿を絞り込んで閲覧できるようにする。また利用可能なWebブラウザーを拡大し、「Internet Explorer」(Windows版)に加え、Googleの「Chrome」(Windows版)、米Mozillaの「Firefox」(Windows版、Mac版)、Appleの「Safari」(Mac版、iPad版)からも利用可能にする。

 次期アップデートの詳しい内容は、プレビューガイド(PDF)で説明している。

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