Facebook内で、友達リクエストや、コメント、写真のタグ付けを受けたりしている人の数は、それらを行っている人の数より多い――。こうした調査結果を米国の調査会社Pew Research Centerが現地時間2012年2月3日に公表した。

 それによると、調査期間に1回以上友達リクエストを受け取ったという人の割合は63%。これに対し、友達リクエストを送ったという人は40%だった。

 友達のコンテンツに賛同の意を表す「Like(いいね!)」を押す回数は1カ月当たり平均14回だったが、受けた回数は20回だった。また1カ月に受け取る個人的なメッセージの数は12通で、自分から送ったメッセージの数は9通だった。このほか自分の写真がほかのユーザーからタグ付けされたと答えた人は35%、友人の写真にタグ付けしたと答えた人は12%だった。

 Pew Research Centerは、Facebookには平均的なユーザーよりもコンテンツにより多く貢献している、いわゆる「パワーユーザー」がいるためと結論付けている。これらのユーザーがFacebookの大半のコンテンツを作成しているという。調査報告書の代表執筆者、Keith Hampton氏は「大半のユーザーは、適度な頻度でFacebookを利用しているが、一部は極めて活発に行動しており、コンテンツ授受の比率にずれが生じている」と述べている。

 同氏によると、それらパワーユーザーがFacebookの全ユーザーに占める割合は20~30%程度。特徴として、それぞれ行動別に異なるグループがあるという。例えばある特定の層は友達リクエストが著しく多く、ほかの層はLikeボタンをより多く押すといった行動が見られる。

 調査対象となったのは269人のFacebookユーザー。Pew Research Centerは、これらのユーザーの許可を得て、Facebookから提供を受けたログデータを解析したほか、電話インタビューの結果も集計した。

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