米Micron Technologyは現地時間2012年2月4日、社長兼最高執行責任者(COO)のMark Durcan氏を最高経営責任者(CEO)に昇格させる人事を発表した。前日急逝した会長兼CEO、Steve Appleton氏の後任に就き、取締役会にも加わる。

 Appleton氏は2月3日の朝、アイダホ州ボイシにおいて小型飛行機の事故で亡くなった。享年51歳だった。米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、同氏自身が操縦する小型飛行機は、その日2回目となる飛行のため離陸した直後に墜落したという。

 Durcan氏は「Appleton氏の突然の訃報に、われわれは深い悲しみに暮れている。取締役会が経営陣と協力して当社を前進させられるよう引き続き力を注ぐ」と述べた。Durcan氏はAppleton氏と同じ51歳で、1984年に入社した。最高技術責任者(CTO)を務めた後、2007年に社長兼COOに就任した。

 Appleton氏がCEOと兼任していた会長職は、米ADC Telecommunicationsの元会長兼CEOで2006年からMicron取締役を務めているRobert E. Switz氏が引き継ぐ。Durcan氏が務めていた社長職には世界販売担当バイスプレジデントのMark W. Adams氏が就任する。

 Micronは、経営再建中のエルピーダメモリとの提携交渉が報じられているが、Appleton氏の突然の死去によって、交渉が遅れる可能性があるとのアナリストの見方を上記メディアは報じている。

[発表資料へ]