ソフトバンクの孫正義社長
ソフトバンクの孫正義社長
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 ソフトバンクの孫正義社長(写真)は2012年2月2日、同社の第3四半期決算の席上で「固定回線とスマートフォンをセットにした割引サービスを検討中」であることを明らかにした。近い将来に発表するという。

 KDDIが1月に発表した固定回線とスマートフォンの割引サービス「auスマートバリュー」(関連記事)への対抗という位置づけだ。ただ孫社長は「KDDIのサービスを調査分析したが、市場に与えるインパクトは誤差程度。ユーザー獲得上数%の影響で、それほど騒ぐほどのものではない」とも語った。

 セット割引の対象となる固定回線について、他社との販売連携がメインかという問いに対しては、「様々な方法がある」(孫社長)と含みを持たせた。以前、同社とNTT東西の間で、iPhoneとフレッツ光をセットに共同キャンペーンを展開することが噂されたこともある(関連記事)。

 KDDIのサービス発表以降、他社からは対抗サービスが相次いでいる。NTTドコモが1月末に発表したXiのスマートフォン1台と、Xiタブレットまたはデータ通信端末を購入した場合、月額料金を割り引く「Xi2割」(関連記事)も対抗サービスという位置づけ。NTTファイナンスが発表したグループの料金請求の一本化サービス(関連記事)も一種の対抗サービスと言える。