ピー・シー・エーは2012年2月2日、中堅・中小企業向けERP(統合業務基幹システム)パッケージ「PCA Dream21」のIFRSアドプション対応版の出荷を開始した。複数元帳をはじめ、IFRS(国際会計基準)がアドプション(強制適用)になった場合に必要な機能を搭載したことが特徴だ。

 PCA Dream21のIFRSアドプション対応版は、新たに複数元帳の機能を搭載。日本の会計基準(日本基準)に基づく元帳や、IFRSに基づく元帳など、複数の元帳を一つのシステムの中で作成・管理できる。単体財務諸表を日本基準で、連結財務諸表をIFRSでそれぞれ作成するといった作業を効率化できる。

 ほかに収益認識に関して、従来の出荷基準だけでなく、着荷基準や検収基準に対応するなど、IFRS対応に必要な機能を追加した。IFRSの基準は改訂中の部分が多いが、こうした改訂に対して「通常の保守サポートの中で対応していく」(ピー・シー・エー)とする。

 PCA Dream21は、会計(財務会計と管理会計)、販売管理、仕入れ(購買)・在庫管理、給与計算、固定資産管理などのモジュールで構成する。価格はPCA Dream21 Suite 会計が210万円から。発売後1年で300システムの販売を目指す。