NTTファイナンスは2012年2月2日、通信サービスなど料金の請求・回収業務を2012年7月に開始すると発表した。まず、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモの4社から業務を開始し、他の通信事業者に加えて、異なる業種・サービスの事業者に対しても要望に応じて実施していく計画だ。

 まずは、4社から請求してきた通信サービスなどの料金を、2012年7月からNTTファイナンスから請求する。また希望するユーザーを対象に請求書の一本化を実施する。

 事業者の通信サービスなどの料金が確定した後、NTTファイナンスが料金債権自体を譲り受けて、ユーザーに各社別に請求する。これに伴い、ユーザーへの請求元は「事業者」から「NTTファイナンス」に変更となる。

 なおこれまでのクレジットカードや口座振替、請求書払いなどの支払方法はそのまま継続される。ユーザーは新たな手続きなど不要で、手間をかけることはないという。

 各社によるWebを使った料金請求内容閲覧サービスを利用しているユーザー向けには、新たに「Webビリング(仮称)」を提供し、紙媒体によらない料金請求内容の閲覧に対応する。

 NTTファイナンスは、2012年7月に「ビリング事業本部(仮称)」を発足し、NTTグループ各社の料金請求・回収に携わる人員を、業務に精通した専門家集団としてNTTファイナンスに受け入れる。また各社業務の一部を受託して業務運営を行う。各事業者の料金請求・回収に必要な情報をもとに請求書を発行し、料金の収納状況を管理してユーザーからの問合せに回答するためのシステムをNTTファイナンスで構築・運用する。

 NTTファイナンスは、支払手段としての回収代行サービスなど、これまで培った金融ノウハウを活かした新しいサービス提供を行うなど今後、様々な業種・サービスにもビジネス展開していく考え。回収代行サービスとして、NTT東日本やNTT西日本が他のサービス提供事業者に代わって実施している通信端末料金やISP料金などの既存の回収代行サービスと同等レベルのサービスを提供する。

 また、映像配信や音楽配信など各種インターネット上のサービスや公共料金など他の業種・サービスの事業者の料金請求・回収などに関するニーズに対応したサービスを提供していく予定。

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