NECフィールディングは2012年2月2日、Solaris仮想サーバー環境を、顧客要件に合わせて設定/構築し、約1週間の導入期間で顧客先へ納入するサービスを発表した。価格は、設定/構築と導入費用のほかに、サーバー機本体や1年間のハードウエア/OS保守費用を含んで、サーバー1台当たり504万円(税込)から。2012年3月末から提供開始する。

 サービスの名称は、「サーバ仮想化ソリューションパック(Solaris Containerモデル)」。サーバー機として、日本オラクルの「SPARC T4-1」(8コア×1ソケット、税込234万円から)のOEMでNECブランドの「CX5000/E T4-1」を利用する(上位モデルも利用可)。Solaris OSが備えるサーバー仮想化機能「Solaris Container」を利用して、サーバーを複数領域に分割して納入する。

 導入サービスの提供範囲は、顧客先にハードウエアを設置し、あらかじめ指定した通りの設定で仮想サーバー(Solarisが動作している)を利用可能な状態にするまで。仮想サーバーを運用するための操作説明書も提供する。一方、個々のSolaris仮想サーバーへのアプリケーションのインストールはサービスの範囲外となり、別途料金が必要になる。

 サービス利用時には、最初にヒアリング(要件定義)を経てNECフィールディング側で設定を施し、これを顧客先に設置し、実際に顧客先で動作するよう調整する。同サービスでは、動作検証済みの構成でシステムを組むため、通常であれば機器搬入から3週間程度必要になる導入期間を1週間程度に短縮できる、としている。

 システム構成に応じて、3種類のタイプを用意した。(1)「スモールスタートパック」は、サーバー機1台の最小構成である。サーバー機としてCX5000/E T4-1を1台使った場合に、504万円(税込)となる。(2)「スタンバイPLUSパック」は、ハードウエア障害時に手動でスタンバイ機に切り替えられるようにした構成。(3)「IP-SANパック」は、ハードウエア障害時に自動でスタンバイ機に切り替えられるようにした構成である。