米Facebookが現地時間2012年2月1日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請書(FORM S-1)を提出した。公開する株式数や価格、日程は確定していないが、最大50億ドルの調達を目指す。事前の報道では目標の調達額は100億ドルと見られていた(関連記事:Facebookが2月1日にも上場申請との報道、100億ドル調達へ)。

 ティッカーシンボルは「FB」とし、IPO幹事は米Morgan Stanley、米J.P. Morgan、米Goldman Sachsなどが務める。

 提出書類によると、同社の2011年の業績は、売上高が37億1100万ドル、純利益が10億ドル、希薄化後の1株当たり利益が0.46ドルとなっている。2011年12月時点で1カ月当たりのアクティブユーザーは8億4500万人、1日当たりのアクティブユーザーは平均4億8300万人にのぼる。同社従業員数は3200人。

 上場に際して同社の時価総額は750億ドル~1000億ドルになると見込まれている。同社最高経営責任者のMark Zuckerberg氏が現時点で所有する株式は約28%で、議決権の約57%を保有する。

 米Forbesによると、IPOに向けた審査は通常数カ月を要し、米LinkedIn、米Groupon、米Zyngaなどのソーシャルメディアは、申請から上場まで3~6カ月かかっている。また、IPO規模は変更される可能性があり、米Wall Street Journalは関係筋の話として「Facebookは春の上場で100億ドルを調達したいと考えている」と報じている。

[発表資料(SECへの提出書類)]