「Partners in Learning Network(PiLN)」の英語版サイト。図は、同サイトが備える翻訳機能により日本語で表示させたもの。2月20日から、正式な日本語版サイトが公開される
「Partners in Learning Network(PiLN)」の英語版サイト。図は、同サイトが備える翻訳機能により日本語で表示させたもの。2月20日から、正式な日本語版サイトが公開される
[画像のクリックで拡大表示]

 日本教育工学振興会(JAPET)は2012年1月31日、日本マイクロソフトと共同で実施した「学校でのICT活用についての実態調査」の結果をWebサイトで公開した(関連記事)。これに合わせて、日本マイクロソフトは、教育の情報化を支援する教育機関向けの新たな取り組みとして「Partners in Learning Network(PiLN)」と「子ども用新規PC導入支援プログラム」の2つを発表した。

 Partners in Learning Networkは、世界115カ国で約407万人が登録する教員向けの情報共有ポータル。世界中の教員同士が交流する場を提供するとともに、教室で活用するための教材や無料ツールを公開するサイトだ。英語版は以前から提供されているが、2012年2月20日に日本語版を公開する。海外におけるICT(情報通信技術)を活用した授業の実践例を学んだり、同社が提供する「Learning Suite」といった教育支援ツールをダウンロードしたりできる。

 子ども用新規PC導入支援プログラムは、小学校・中学校・高校・特別支援学校の児童生徒用に一人1台のパソコンを導入する場合に、導入規模に応じて教員研修や支援費などを提供するもの。マイクロソフトが世界各国で実施している「Public Private Partnershipプログラム」を国内でも展開する。国公立の教育機関を対象とする。

 このほか同社は、21世紀型の学び(教授法)を進めるためのWebアンケート調査ツール「Partners in Learning スクールリサーチ」を展開している。「学生中心の教授法」「教室を超えた学びの機会」「授業におけるICT活用」という3つの視点で自分の学校の現状を把握し、そのレポート結果から学校における課題や目標を定めて、今後の授業展開に活用することができる。