日本オラクルは、自社ソフト製品の認定資格の取得を目指す大学生や専門学校生への支援を強化する。「Oracle Databese」と「Java」が対象で、試験情報や学習コンテンツなどを提供する無料サイトを2012年2月1日に開設するほか、オンラインを含め600人弱が受講できる無料のセミナーを2012年2月末から半年ごとに開催する計画だ。

 1日に開設するサイトは「Oracle Academy Portal」。無料で利用できる学習コンテンツや資格取得に関する情報などのほか、後述する試験対策セミナーの情報も掲載。学生向けの資格情報を継続的に発信していく。

 試験対策セミナーは、2月28日に第1回を開催する。「Javaプログラマ試験ポイント解説」と「Oracle 11g BronzeSQLポイント解説」の2コースを設け、それぞれ会場で80人、オンラインで200人の参加を受け付ける。受講時間は午後2時~午後6時40分で、1日のコースでオラクルの講師による一通りの対策ポイントを聴講できる。半年ごとに継続開催する計画だ。

 日本オラクルが学生向けの資格支援に乗り出すのは、資格取得者のレベル維持を図るためだ。「Oracle Master」など国内での資格取得者は伸び続けているが、「合格者の平均得点が下がっており、高得点者が極めて多いインドなどと比べてスキル低下の懸念がある」という。学生の支援を通じて合格者の質的向上を図る。オラクルは全世界で教育機関を通じた学生向け支援策を持つが、学生に直接指導する今回のような施策は珍しいという。