日本ケーブルラボ(JLabs)は2012年1月30日の会見で、次世代STB(ハイブリッドボックス)の認定・運用の詳細について発表した。認定対象になるのは、ハイブリッドボックス機器とそのアプリである。いずれもJLabsが認定機関となる。

 ハイブリッド機器の認定方法は二つである。一つは機能動作確認(目視確認)で、「ラボHE(ヘッドエンド)信号による放送受信」「ケーブルDLNAの機能動作」「プリインストールアプリ動作確認」のチェックを行う。もう一つのJLabs拡張APIの実装確認では、「リファレンスアプリによるJLabs拡張API実装確認」を実施する。

 アプリ検証では、ケーブルテレビ事業者がサービス提供するためのアプリケーションである「ケーブルアプリ」を対象にする。利用者がその意思によって一般マーケット(Androidマーケットなど)から取捨選択できるアプリケーションである「オープンアプリ」は検証対象外とする。検証は、「エミュレーターによる確認」「リファレンスSTBによる確認」「ベンダー提出の書類による審査」の組み合わせにより行う。

 JLabsはケーブルアプリを管理するための「アプリ管理サイト」を2012年9月にも立ち上げたい考えである。会見で専務理事の松本修一氏は、ハイブリッドボックスとそのアプリの普及および活性化について、「このプロジェクトは絶対に成功させたい。これが成功したら、ケーブルテレビ業界は変わる」と述べた。