日立システムズは2012年1月30日、医薬品卸売業大手のスズケンと介護・福祉事業者向けシステムの販売で協業することを発表した。日立システムズが開発した業務管理サービスを、スズケンが「介護ASP」の商標で、全国の介護事業所併設型の医療機関や保険薬局へ提供する。

 介護ASPは、日立システムズが提供しているサーバー導入型の介護・福祉事業者向け業務管理システム「福祉の森FUTURE」を機能拡張したもの。日立システムズのクラウドプラットフォーム「MINONARUKI(みのなるき)」から、ASPサービスとして提供する。介護報酬請求、サービス予実績管理などの業務管理機能のほか、事業者間でケアプランなどをオンライン共有する情報連携機能などを備える。介護ASPの月額利用料は8610円から。初期費用(登録料と操作教育を含む)は13万6500円から。2月2日から提供を開始する。

 今回の協業は、医療機関や保険薬局が介護事業に参入していく動向を踏まえたもの。スズケンが持つ全国の医療機関、保険薬局への販売チャンネルを活用して、介護・福祉事業者向けに訴求していく。