米Facebookが早ければ現地時間2012年2月1日にも上場申請する見通しだと、米英メディア各社(New York TimesWall Street JournalFinancial Timesなど)が報じている。

 複数の関係者の話によると、Facebookは今週中に株式公開(IPO)の申請書類を米証券取引委員会(SEC)に提出する可能性があるが、日程はいまだ検討中という。数週間以内、あるいは4月から6月の間とする情報もある。

 FacebookはIPOに際して100億ドルを調達すると見られ、インターネット関連企業としては過去最大だった米Googleの調達額を上回ることが予測される。時価総額は750億ドル~1000億ドルになる見込みで、米McDonald'sとほぼ同じ規模という。

 Facebookの株式はここ数年、未公開株の取引を行う流通市場で頻繁に売買され、大方の見方では2011年に株主が500人を突破している。SECの規定に従えば、500人以上の株主がいる企業は決算を公開しなくてはならない。Facebook最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は、これまでIPOが企業文化に悪影響を与えると考えて上場に乗り気ではなかったが、このまま非公開企業として決算を公開するより、上場することに前向きになっている。

 Facebookは、大学生および大学関係者向けのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)サイトとして2004年にスタートした。2006年9月から広く一般に開放してユーザー数を伸ばし、2010年7月に世界のアクティブユーザーが5億人に到達。同社によると、現在世界で8億人以上が利用している。