Android端末の市場シェア急伸を支えるAndroid Market
Android端末の市場シェア急伸を支えるAndroid Market
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 市場調査会社の米Strategy Analyticsが現地時間2012年1月26日に公表した調査によると、2011年第4四半期(10~12月)における世界タブレット端末の出荷台数は2680万台となり、前年同期の1070万台から2.5倍に増えた。消費者市場、企業や教育の現場でタブレットの需要が高まっているという。

 このうち米Appleの「iPad」の出荷台数は1540万台で世界市場におけるシェアは58%となった。米GoogleのモバイルOS「Android」を採用するタブレット端末は1050万台でシェアは39.1%。米MicrosoftのOSを搭載する端末は40万台でシェアは1.5%だった。

 iPadは依然として世界市場でトップだが、シェアは前年同期の68.2%から低下した。これに対してAndroidは、前年の29%から大きく伸びた。出荷台数の伸びを見ると、iPadの2.1倍に対し、Androidは3.4倍となった。

 Strategy AnalyticsエグゼクティブディレクターのNeil Mawston氏によると、「Androidタブレットは、米Amazon.com、韓国Samsung Electronics、台湾ASUSTeK Computerなど多くのベンダーによる数十種類がさまざまな国の市場に投入され販売数を伸ばしている」。また「AndroidはOSそのもの、ユーザーインタフェース、アプリケーションの販路といった点で“断片化”の問題がたびたび指摘されるが、今までのところメーカーには比較的人気がある」(同氏)という。

 2011年1年間の世界タブレット市場を見ると、総出荷台数は6690万台となり、2010年の1860万台から約3.6倍になった。ネットブックや、エントリーレベルのノートパソコン、デスクトップパソコンよりもタブレットを選ぶ消費者が増えているという。

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