NTTドコモは、東京都の一部地域で2012年1月25日午前8時26分頃に発生した、携帯電話がつながりにくくなる障害について、午後1時8分に復旧したと発表した。影響範囲は最大で約250万人に上る。

 NTTドコモによれば障害の主な原因は、パケット交換機の故障。冗長化構成を取っている中の一部が故障したことで、稼働している側にトラフィックが集中し、つながりにくくなったという。これに伴い、同パケット交換機がカバーしていた14区(葛飾区・江戸川区・江東区・港区・新宿区・千代田区・中央区・品川区・文京区・墨田区・大田区・目黒区・渋谷区・世田谷区)の一部のFOMAユーザーがパケット通信および音声通話が利用しずらい状況に陥った。

 NTTドコモのネットワーク障害は2011年6月にも発生しており、8月と12月にはスマートフォン向けインターネット接続サービス「spモード」で、接続しにくい状態や不具合が相次いだ。こうした状況から同社は、山田隆持代表取締役社長を本部長とする「ネットワーク基盤高度化対策本部」を2011年12月25日付けで設置している。