「昨年1年間に半導体製品を購入したハードウエアメーカーのうち、購入金額が最も多かったのは米Appleだった」――。こうした調査結果を米国の市場調査会社Gartnerが現地時間2012年1月24日に公表した。

 それによると、Appleの2011年における購入金額は前年比34.6%増の172億5700万ドルとなり、韓国Samsung Electronicsの166億8100万ドル(前年比9.2%増)、米Hewlett-Packard(HP)の166億1800万ドル(同5.5%減)を上回り、前年の3位からトップに浮上した。

 業界全体でスマートフォン、メディアタブレット、半導体ディスク(SSD)向けチップの需要が伸びており、Appleの製品ラインナップはこれらと一致する。「Appleはスマートフォン市場で高いシェアを持ち、2011年はタブレットも成功した。またMacBook Airの成功も同社の購入金額を押し上げた」とGartnerは説明している。

 上位3社に続いて金額が多かったのは、米Dell、フィンランドNokia、ソニー。この後、東芝、中国Lenovo Group(聯想集団)、韓国LG Electronics、パナソニックと続いた。このうちApple以外で前年から金額が伸びたのはLenovoとSamsungのみ。とりわけLenovoの伸び率は23.7%と大きい。一方で大きく減ったのはNokiaで、減少幅は20.1%となった。

 また2011年における上位10社の購入金額合計は1056億ドルとなり、前年から18億ドル(1.8%)増えた。Gartnerによると、この金額は世界の半導体ベンダー売上高合計の35%に当たる。

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