写真1●AtermWM3600R
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写真2●AtermWM3450RN
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 NECとNECアクセステクニカは2012年1月24日、WiMAX対応モバイルルーター「AtermWM3600R」と宅内向けのWiMAX対応無線LANルーター「同WM3450RN」を発表した。いずれも2月上旬に発売する。WM3600Rでは、業界で初めて公衆無線LANに対応し、WiMAXエリア外でも、公衆無線LANエリアであれば自動的に公衆無線LANに切り替えて通信を利用できるようにした。

 WM3600Rは、従来機種「AtermWM3500R」の後継に当たる(WM3500Rも販売は継続)。最大の特徴は公衆無線LANサービスに対応したこと。公衆無線LANサービスのネットワーク名(SSID)や暗号化キー、ユーザーID、パスワードをあらかじめ設定しておくことで、WiMAXエリア外で公衆無線LANエリアに入ったときに自動的に公衆無線LANにつながるようになる。

 NECアクセステクニカによると、ソフトバンクテレコムの「BBモバイルポイント」、UQコミュニケーションズの「UQ Wi-Fi」、ワイヤ・アンド・ワイヤレスの「Wi2 300」、NTTコミュニケーションズの「ホットスポット」などのサービスへの接続を確認済みとしている。また、これらのサービスについては、設定画面でサービス名を選ぶだけで、SSIDや暗号化キーがデフォルト値として入力されるという。

 WM3600Rのもう一つの特徴は、約10時間の連続通信時間を実現したことだ。前機種のWM3500Rでも約8時間という長時間連続通信が可能だったが、さらに約2時間の拡大を実現した。またWM3500Rと同様、オプション品のクレードルを用意し、充電と有線LANの利用を可能にしている。

 さらに、電波の届きにくい場所でも使いやすい「WiMAXハイパワー」にも対応した。NECアクセステクニカによると、WiMAXの送信出力が同社の従来機種比で2倍になっているという。

 本体サイズは約95×約70×約12.8mmで重さが約110g。WM3500Rに比べて約10mm短く、約2mm薄く、約10g軽くなった。カラーバリエーションは、ピンク、ブラック、シルバーの3色(写真1)。このほか、MVNO(仮想移動体通信事業者)オリジナルモデルとして、NECビッグローブがライム色、ソネットエンタテインメントがPostPetのキャラクターをデザインした「モモピンク」と「モモグラム」を提供するという。

 一方のWM3450RNは、家庭やオフィスに設置することを想定したWiMAX対応の無線LANルーター(写真2)。バッテリーは搭載せず、AC電源で利用する。従来機種「AtermWM3400RN」の後継に当たる(WM3400RNも販売は継続)。有線LANポートは、WM3400RNよりも1ポート増やして2ポートとした。WM3600Rと同様、WiMAXハイパワー対応で送信出力を高めている。

 価格は、WM3600R、WM3450RNともにオープン。UQ WiMAXオンラインショップで「UQ Flat 年間パスポート」の申し込みと同時に購入する場合は、WM3600Rが4800円、WM3600Rとクレードルのセットが6800円、WM3450RNが2800円となる。