画面●Windows 8のモバイルネットワーク接続管理ツール
画面●Windows 8のモバイルネットワーク接続管理ツール
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 米Microsoftは現地時間2012年1月20日、次期OS「Windows 8」におけるモバイルネットワーク接続機能について説明した。Windows 8では、幅広いモバイルネットワーク接続デバイスに対応したドライバを標準で搭載する。接続管理ツールも見直し、モバイルネットワークの接続作業を大幅に簡素化する。

 現行バージョンのWindows 7では、通信事業者のモバイルネットワークに接続するためには、USBドングルなどで提供されるモバイルネットワーク接続デバイスに対応したドライバをユーザーがインストールする必要があった。それに対して、Windows 8はモバイルネットワーク接続デバイス用の標準ドライバを内蔵しており、デバイスを装着してすぐにモバイルネットワークに接続できるようになる。標準ドライバは、Windowsの自動アップデート機能によって常に最新の状態に保たれる。

 また従来は、接続デバイスごとに異なる管理ツールを追加しなければならなかった。管理ツールによっては、Windowsの接続管理ツールと異なるネットワーク状態を示すといった場合があった。そこで、Windows 8ではシンプルで直感的な接続管理ツールを提供し、単一のインタフェースでWi-Fi、モバイルネットワーク、Bluetoothといった複数の種類の無線接続を統合的に確認・設定できるようにする(画面)。

 複数の無線ネットワークが接続可能な場合は、優先度の高い無線接続の利用を試みる。例えば、Wi-Fiネットワークに接続して、モバイルネットワークとの接続を切断するといったことを行う。より低コストのWi-Fiネットワークへの接続を優先することで、予想以上に高額な携帯電話料金の請求書を受け取ってしまう「Bill Shock」を回避できるとしている。

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