着脱式の「モバイルキーボードドック」で、ノートパソコンとしても使えるAndroidタブレット「Eee Pad TF201」
着脱式の「モバイルキーボードドック」で、ノートパソコンとしても使えるAndroidタブレット「Eee Pad TF201」
[画像のクリックで拡大表示]
壇上で新製品を披露するアスース・ジャパン ビジネスデベロップメントマネージャーのエミリー・ルー氏(左)と、エヌビディアジャパン 日本代表 兼 米国本社バイスプレジデントのスティーブ・ファーニー・ハウ氏(右)
壇上で新製品を披露するアスース・ジャパン ビジネスデベロップメントマネージャーのエミリー・ルー氏(左)と、エヌビディアジャパン 日本代表 兼 米国本社バイスプレジデントのスティーブ・ファーニー・ハウ氏(右)
[画像のクリックで拡大表示]
米エヌビディアのクアッドコアCPU「Tegra 3」
米エヌビディアのクアッドコアCPU「Tegra 3」
[画像のクリックで拡大表示]

 台湾アスーステック・コンピューター(ASUS)は2012年1月20日、着脱式キーボードが付属するタブレット端末「Eee Pad TF201」を発表した。米エヌビディアのCPU「Tegra 3」を搭載する。実勢価格は約7万円。1月21日に発売する。

 Eee Pad TF201は、OSにAndroid 3.2.1を採用したタブレット端末。2011年5月に発表した「Eee Pad Transformer TF 101」の後継機に当たる。新しいTF201の最大の特徴は、エヌビディアがモバイル端末向けに開発したクアッドコアCPU、Tegra 3を搭載したことだ。英ARMのアーキテクチャーに準拠したCPUで、グラフィックス性能に長けており、フルHD動画も楽々視聴できる。

 TF201の本体は、厚さが約8.3mmと薄く重さが586gと軽い。これに、付属の「モバイルキーボードドック」を取り付けると、厚さが19.4mmで重さが1.1kgのモバイルノートとして利用できるようになる。本体のほか、モバイルキーボードドックの方にもバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約18時間となる(モバイルキーボードドックを接続し、輝度60cd/m2、無線LANをオフにした状態で解像度720pの動画映像を連続再生した時間、同社調べ)。モバイルキーボードドックを外したTF201単体の状態では約12時間駆動する。

 タッチパネル液晶は10.1型で解像度は1280×800ドット。CPUはTegra 3(1.4GHz)でメモリーは1GB。ハードディスクの代わりに容量が64GBのeMMC(フラッシュメモリー)を搭載する。本体の正面に120万画素、背面に800万画素のWebカメラを備える。インタフェースは、本体側にmicro HDMIのほか、microSDカードリーダーを搭載。モバイルキーボードドック側にはUSB 2.0端子とSDカードリーダーを備える。きょう体はアルミ製でヘアライン加工が施されている。本体色はグレーとゴールドの2種類。OSはAndroid 4.0(開発コード名:Ice Cream Sandwitch)が登場したらアップデートする予定という。

 Tegra 3は、4つのCPUコアに加え、12個のグラフィックスコア(GPU:Graphics Processing Unit、描画用の半導体)を内蔵する。さらに、メインとなる4つのCPUコアとは別に、「低電力コンパニオンコア」と呼ぶCPUコアを1つ内蔵している。これらのCPUコアを、ユーザーの使用状況に応じてCPUを切り替えることで低消費電力を実現する仕組みだ。具体的には、3Dゲームなど高い性能を要求される場合には4つのCPUコアを全部使い、動画サイトを見る場合などは2つのCPUコアを使うといったように動作する。音楽再生時など負荷の低い処理には低電力コンパニオンコアのみで動作する。こうして切り替えることで、バッテリー駆動時間を延ばせる。

 そのほか、Tegra 3は「PRISM Display Technology」という技術も搭載する。電力消費を抑えるためにバックライトの輝度を落とすと画面が暗くなるが、PRISM Display Technologyはピクセル単位で色を補正することでそれを防ぐというもの。エヌビディアは最大40%の低消費電力化に貢献できるとしている。