米ゼネラル・エレクトリック(GE)は2012年1月20日、2011年10~12月期の決算を発表した。売上高は379億ドル、純利益は37億ドルとなり、それぞれ8%減、18%減となった。通年でも減収減益となっている。GEはメディア事業を売却したために減収になった側面があり、それを除くと10-12月期は「11%の増益となる」(キース・シェリンCFO=最高財務責任者)。

 決算発表を受けて、電話会議を開いたジェフ・イメルトCEO(最高経営責任者)は「2012年は内部成長だけで5~10%成長できる」と語った。エネルギー事業と新興国開拓が進んでいることに自信を示している。特にガスタービンの受注を日本や韓国、中東諸国で伸ばしており、GEの主力が産業機器からエネルギーに変わる構図が鮮明になっている。

 研究開発費も同時期に16%増やしており、医療機器やエネルギー関連事業に注ぐ。エネルギーや医療は世界各国の人々の生活に欠かせないだけに、GEでは金融部門による資金提供を合わせて製品を売り込む考えだ。3月にブラジルで投資家説明会を開くことも明らかにし、株主を世界に広め、グローバル展開をより進める姿勢を示した。