携帯電話端末製造のソニー・エリクソンは2012年1月19日に決算を発表した。2011年10~12月期は、売上高が12億8800万ユーロ、営業損益は2億2700万ユーロの赤字で、前年同期比でそれぞれ16%減、682%減の減収減益となった。通年決算でも減収減益となっている。

 電話会見した同社のバート・ノルドベリ社長は、競争激化や新製品の不足、タイの洪水が調達に影響を与えるなどしてクリスマス商戦で強さを発揮できなかったことを説明。携帯電話からスマートフォンに事業を移行していることや、ソニーがエリクソンの持ち分株を取得して合弁会社からソニーの完全子会社になることで「移行期間にある」と語った。

 スマートフォンの巨大市場である米国において「ソニーブランドはソニー・エリクソンブランドより強い」として、ソニー傘下で他の製品やサービスと一緒に展開することで、消費者はメリットを理解するようになるとした。新たなブランド展開も始めるとしており、巻き返しを強調している。