米Eastman Kodakは現地時間2012年1月18日、韓国Samsung Electronicsにデジタル画像関連の特許を侵害されたとして、米ニューヨーク州西地区連邦地方裁判所に提訴したことを発表した。

 Kodakが問題としている特許は、米国特許番号「6,292,218」「7,210,161」「7,742,084」「7,453,605」「7,936,391」の5件で、撮影したデジタル画像を電子メールで送信する技術などをカバーしている。同社は、一部のSamsung製タブレット端末がこれらのデジタル画像処理技術に関する特許を侵害していると主張している。

 Kodakは1月10日に米Appleと台湾HTCがそれぞれ4件と5件の特許を侵害しているとして同連邦地裁と米国際貿易委員会(ITC)に提訴(関連記事:破産法申請を準備中と報じられたKodakがAppleとHTCを特許侵害で提訴)。1月13日には、富士フイルムを5件の特許侵害で同連邦地裁に訴えている(Kodakのプレスリリース)。

 厳しい経営状況が続いているKodakは資金確保のために1100件を超えるデジタル画像関連特許の売却先を探しているが、特許売却が成立しなかった場合に連邦破産法第11条の適用を申請するための準備を進めていると報じられている。

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