米Facebookの社最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は現地時間2012年1月18日、米国議会で審議されているオンライン海賊行為防止法案「Stop Online Piracy Act(SOPA)」および「PROTECT IP Act(PIPA)」に反対する立場をあらためて明らかにした。

 Zuckerberg氏はFacebookサイトに、「当社はSOPAおよびPIPAに反対し、インターネットに損害を与えるいかなる法律にも反対し続ける」とコメントを投稿。さらに「世界は現在、インターネットを支持する政治的リーダーを必要としている。われわれは多くのこうした人々とともに、現法案より優れた代替案について数カ月にわたって取り組んできた」と述べ、ユーザーに対してこれらの問題について理解し、連邦議会議員にインターネットを支持するよう訴えることを呼びかけている。

 米国ではSOPAおよびPIPAに反対するインターネット関連企業が抗議行動を繰り広げている(関連記事:SOPAを巡る抗議行動、Googleもリンク掲載で参加へ---米メディアが報道)。オンライン百科事典「Wikipedia」は東部標準時1月18日午前0時から24時間、英語版サイトのサービスを停止する。英語版Wikipediaにアクセスすると「Imagine a World Without Free Knowledge(自由に知識を得られない世界を想像してみたまえ)」という文章を掲載したモノクロの画面が表示される。ソーシャルニュースサイトの「reddit」も同午前8時から12時間のサービス停止を実施。米Googleは、英語版サイトのトップページに「Tell Congress: Please don't censor the web!(Web検閲反対を議会に訴えよう)」というコメントとリンクを掲載し、両法案の問題点を説明するとともに、議会への嘆願書に署名するよう促している。

 米Mozillaも抗議活動に参加することを表明し、同午前8時から午後8時まで同社が言うところの「バーチャルストライキ」をデフォルトのスタートページで実施する。同ページへのアクセスを試みると、両法案への抗議を表明する特設サイトにリダイレクトされる。

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