写真1●HP Indigo WS4600 デジタル印刷機
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写真2●HP Indigo WS6600 デジタル印刷機
写真2●HP Indigo WS6600 デジタル印刷機
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2012年1月18日、ラベル/パッケージ印刷用プリンタ「HP Indigo」シリーズの新機種「HP Indigo WS4600 デジタル印刷機」(写真1)および「HP Indigo WS6600 デジタル印刷機」(写真2)を発売した。偽造防止や印刷データ保護などのセキュリティ機能を備えるのが特徴だ。

 HP Indigoシリーズは、商品パッケージや、商品に直接貼り付けるPOPラベルなどの印刷に特化したロール給紙型のデジタル印刷機。厚さ12ミクロン~450ミクロンまで(WS4600は350ミクロンまで)の用紙に対応するため、1台で軟包装材、粘着ラベル、紙器への印刷など様々な用途に活用できる。

 新機種では、偽造防止や印刷データ保護のための「セキュリティ機能」、印刷を高速化する「生産強化モード」が追加された。

 セキュリティ機能として、WS6600では、オペレーターによる印刷データや設定情報の変更を不可能とする「ジョブプロパティロック」、偽造防止用の透かし模様を印刷する「プルーフィングモード」、印刷が終了したデータを自動で削除する「自動データ削除機能」、印刷できるオペレーターを指定する「権限管理機能」などを備えたオプション機能「セキュアパックシステム」を用意する。WS4600でも、紫外線照射時にのみ赤く浮き上がる「インビジブルレッド」インキを新たに採用した。

 また、生産強化モード(オプション)は、黒を三原色で表現することにより、通常の4色(三原色に黒を加えた4色)での印刷時と比較して、印刷速度を最大33%高速化する機能だ。同モードを使用することで、WS4600は毎分21.3m、WS6600は毎分40mの高速カラー印刷が可能になる。価格は、WS4600が5985万円、WS6600が1億2075万円。