写真●HOME SPOT CUBEを手に持って紹介するKDDIの田中孝司代表取締役社長
写真●HOME SPOT CUBEを手に持って紹介するKDDIの田中孝司代表取締役社長
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 KDDIは2012年1月16日、au携帯電話ユーザー向けの無線LANサービスを強化すると発表した。具体的には(1)家庭向け無線LANルーターを貸与する新サービス「Wi-Fi HOME SPOT」を提供する、(2)公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」の対応端末を拡大と海外ローミングを開始する、の2点である。

 (1)のWi-Fi HOME SPOTは2月14日から開始する。これは、自宅でブロードバンド回線を利用しているau携帯電話ユーザーに、無線LANルーター「HOME SPOT CUBE」(プラネックスコミュニケーションズ製)をレンタルする新サービスである(写真)。「ISフラット」または「プランF(IS)シンプル」を契約しており、2012年5月31日までに申し込んだ利用者を対象に無償貸与する。au携帯電話の契約が必須だが、KDDI以外のブロードバンド回線を契約していても使える。

 HOME SPOT CUBEは2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルバンドに対応する無線LANルーター。通信方式はIEEE 802.11a/b/g/n方式をサポートし、WAN用とLAN用に100Mイーサネットのポートを一つずつ備える。無線LAN機器の接続設定を自動化する仕組みとして、auのAndroidスマートフォンから「au Wi-Fi接続ツール」アプリを利用する「かんたん接続」と、標準規格の「WPS」(Wi-Fi Protected Setup)に対応する。

 (2)の施策は3月1日から実施する。従来のAndroidスマートフォンに加え、WindowsパソコンやMac、iPad、Androidタブレットでも、au Wi-Fi SPOTのアクセスポイントに接続できるようになる。ユーザーは接続の際、「au one ID」(3月1日から「au ID」に改称)を利用する必要がある。3月下旬をめどにWindows Phoneにも対応する予定だ。

 対応端末の拡大と同時に、北米、欧州、アジアなどの約100カ国を対象としたローミングも順次開始する。海外でも、au Wi-Fi接続ツールを使って手軽に公衆無線LANサービスを利用可能になる。