写真1●対応端末では非接触ICカード機能を利用できる
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写真2●NFCタグに埋め込まれたデータを読み取ることも可能
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写真3●対応端末に「NFCリーダーライターアプリケーション」を導入して使う
写真3●対応端末に「NFCリーダーライターアプリケーション」を導入して使う
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 KDDIは2012年1月16日、携帯電話向けの商用サービスとして国内初となる「モバイルNFC(Near Field Communication)サービス」を、1月下旬から順次開始すると発表した。

 同サービスに対応した端末をNFCリーダー/ライターにかざして、「おサイフケータイ」のような電子決済やクーポン配信といったサービスを受けられる(写真1)。また、本体自身もNFCタグのデータを読み取るリーダー機能を備えている。これにより、ポスターに貼られているNFCタグに端末をかざして関連URLを取得したり(写真2)、端末同士を近づけてデータを交換したりできる。

 当初の対応端末は同日に発表されたAndroidスマートフォン「Galaxy S II WiMAX ISW11SC」となる。同端末に専用アプリケーションをダウンロードすることでモバイルNFCサービスを利用可能になる(写真3)。KDDIは対応機種を順次拡大していく方針だ。

 様々な企業がモバイルNFCサービスへの対応を計画している。日本航空が2012年夏に、対応端末向け搭乗手続きの自動化サービスを開始する予定。また、セブン・カードサービスが電子マネー、カルチュア・コンビニエンス・クラブやビックカメラが会員向けのコンテンツ提供やポイントサービス、オリエントコーポレーションやクレディセゾン、ジャックスがクレジット決済、大日本印刷や東急レクリエーションも情報配信サービスを、それぞれ予定または検討している。

 このほか、東京都・国土交通省・ユーシーテクノロジによる街づくりプロジェクトなどに活用される。企業向けソリューションとしては、アイ・ビーおよびイーワークスが勤怠管理システムを提供する。