富士通は2012年1月13日、同社製のパソコンを利用しているユーザーに向けた有料サービス「AzbyClub プレミアム」を発表した。提携するショッピングサイトでのキャッシュバック特典を用意するほか、他社製のアプリケーションや周辺機器の使い方を電話でアドバイスするなど一般ユーザーよりも手厚いサポートを用意する。2012年度内に80万人のユーザー獲得を狙う。
AzbyClub プレミアムの特典の中で、主軸と位置づけているのがショッピングサイトでのキャッシュバック。同社パソコンのデスクトップに置かれたガジェットや専用サイト上でクーポンを取得して、買い物に利用する。「Yahoo!ショッピング」「じゃらん」など約150サイトと提携した。提携サイトは順次追加する。
電話サポートの強化も特典の一つ。パソコンの利用開始から1年間に限り、WordやExcelなど他社製のソフトに加え、周辺機器の利用方法をアドバイスする。修理については、落下や落雷などの故障の修理料金を通常と比べて2割安くする。パソコン購入後2年目以降の修理は毎年1回無料になる。
このほか、パソコンの自宅レッスンや点検サービスなどの料金を割り引く。AzbyClub プレミアムの加入から1年以上経過すると、同社直販サイト「WEB MART」でのパソコン購入価格を最大1万円割り引く。
複数のコースが選択できる。ネットショッピングの割り引きだけが利用できる「おてがる無料コース」（無料）、ソフトや周辺機器を相談できる電話サポートを加えた「あんしんサポートコース」（月額105円）、さらにキャッシュバック率を高めた「よくばりバリューコース」（月額430円）などがある。2012年4月30日までに申し込んだ場合のキャンペーン価格は、あんしんサポートコースで月額315円、よくばりバリューコースで月額360円。
同社ではサポート情報を提供するための会員サービス「AzbyClub」を2000年から運営している。現在の会員数は780万人。近年はパソコンの利用シーンが広がっており、特に「ネットサービスの活用方法をどう紹介するか」（パーソナルビジネス本部ダイレクトビジネス事業部の永田泰三事業部長）という課題があった。同社の調査で、インターネットの利用方法を聞いたところ、「ニュースや天気予報」「検索」の利用に続き「ネットショッピング」が3位に入った。この分析をもとに、ネットショッピングを軸とした特典を有料サービスに組み込んだ。
