米国ラスベガスで開催中の「2012 International CES」の展示会場に、富士通がブースを出展している。このブースに、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製の日本国内向けWindows Phone端末「IS12T」を展示した(写真1)。
富士通ブースのメインとなる展示は、NVIDIAのTegra 3を搭載したクアッドコアのAndroid 4.0スマートフォンだった。ただし、IS12Tにも十分な展示スペースが割かれており、ブース内で存在感を放っていた。
IS12Tは2011年8月に発売された世界初のWindows Phone 7.5端末で、現在は日本国内でのみ販売されている。米国では発売されていないが、CESの富士通ブースではシトラス/マゼンタ/ブラックの3色のモデルを展示。さらには英語による説明パネルやパンフレットが用意され、来場者にアピールした(写真2)。
日本向け端末をCESに出品した理由について、富士通モバイルフォン事業本部マーケティング統括部第一プロダクトマーケティング部の黄益氏は、IS12Tの海外展開に向けて、アメリカのキャリアとも交渉を続けている点を指摘した。さらにアメリカだけでなく、今後はグローバルへの展開も視野に入れており、CESへの出展もその一環であると説明した。
展示ではIS12Tの特徴として、カラーバリエーションや小型軽量のデザインであること、ヌルヌルした操作性、13.2メガピクセルのカメラと画像処理エンジン、エンターテイメントにもビジネスにも申し分ない32Gバイトのストレージの4点に加え、防水・防塵性能が挙げられていた。
さらに会場の一角には、IS12Tと並んで日本でNTTドコモから発売された世界最小のWindows 7スマートフォンも展示されていた(写真3、写真4)。