米Adobe Systemsは現地時間2012年1月12日、クリエーター向けデザインおよび開発ソフトウエアスイート「Adobe Creative Suite(CS)」のアップグレードに関して旧バージョン向けのオプションを設けると発表した。「CS3」と「CS4」のユーザーにも、次期バージョン「CS6」へのアップグレード版を提供する。

 同社は昨年11月に、次期バージョンよりアップグレードポリシーを改定し、最新バージョンのCSおよび関連製品のアップグレード対象を1世代前のみとする方針を発表した。新ポリシーでは、CS6が出荷された場合、「CS5.5」と「CS5」はアップグレード対象となるが、それより前のCS3とCS4のユーザーは新規にCS6を購入するか、サブスクリプションプランを契約する必要がある。

 しかし新ポリシーに対する多くの不満が寄せられたため、同社は「説明不足により新ポリシーの本当のメリットを伝えきれず、混乱と懸念を招いてしまった」と謝罪し、CS3およびCS4もアップグレードできるようにした。ただし、このオプションはCS6出荷開始から2012年末までの期間限定で、2013年1月1日以降はCS6をアップグレード価格で導入できるのはCS5.5とCS5のユーザーのみとなる。

 なお、CS6の出荷開始日や価格についてはリリース時に公表するとしている。

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