米Dellは現地時間2012年1月11日、デデュプリケーション(重複排除)機能を備えたバックアップストレージ「DR4000」をはじめとする企業向けストレージ製品を発表した。これら製品により、適切なデータを適切なストレージに適切なコストで保管することを目指すストレージ戦略「Fluid Dataアーキテクチャ」の推進を図る。

 DR4000は大企業の支社・部門や中小企業での導入を想定した製品で、ディスクベースのバックアップの性能と信頼性を維持しつつ、同社が買収した米Ocarina Networksのデータ圧縮および重複排除技術を統合した。同一データの複数コピーを排除することで、より多くのデータをより長く保存でき、災害時やデータ紛失時の迅速な復旧に備えられる。データ圧縮率は最大15倍で、総所有コスト(TCO)の削減にもつながるとしている。

 ストレージ管理ソフトウエアの新版「Dell Compellent Storage Center 6.0」は、対応するメモリー容量を2倍に拡大し、性能を向上した。階層化機能、シンプロビジョニング機能、レプリケーション機能を強化したほか、米VMware製品との連携も高めた。

 そのほか、米Microsoftの「SharePoint」を導入している企業のストレージ最適化を支援する「Dell Solution for Microsoft SharePoint Infrastructure Optimization」も発表した。Dell製「DX」ストレージ、DellによるSharePoint環境の査定・設計・実装サービス、米AvePointのインフラ管理ソフト「DocAve software」などで構成される。

 DR4000は40Tバイト、81Tバイト、135Tバイトの3モデルを用意し、2012年第1四半期中にリリースする。Compellent Storage Center 6.0も2012年第1四半期中に利用可能にする。Dell Solution for Microsoft SharePoint Infrastructure Optimizationは2012年1月に米国で提供を開始し、第1四半期中にEMEA(欧州/中東/アフリカ)に提供地域を拡大する。

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