パソコンは4カ月連続で2ケタ増
パソコンは4カ月連続で2ケタ増
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ネットブックに代わり販売台数を増やしているUltrabook
ネットブックに代わり販売台数を増やしているUltrabook
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熾烈な首位争いを繰り広げているノート市場
熾烈な首位争いを繰り広げているノート市場
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 BCNは2012年1月11日、パソコンを含むデジタル機器の市場動向説明会を開催した。同社は、全国大手家電販売店のPOSデータを基に、デジタル機器の販売台数や金額情報を集計・提供している。

 パソコンの販売台数は、前年同月比で9月が114.5%、10月が122.7%、11月が118.1%、12月が117.9%と4カ月連続で2ケタ増となった(図1)。販売金額も10月が101.1%、11月が97.0%、12月が101.4%とほぼ横ばいで堅調に推移している。今年7月に発生したタイの洪水の影響でハードディスクドライブ(HDD)の供給が滞り、秋冬商戦への影響が懸念されたが杞憂に終わった形だ。

 ノートパソコンのタイプ別販売台数構成を見ると、インテルが提唱する「Ultrabook」カテゴリーの製品が11月に1.8%、12月に2.3%と拡大(図2)。代わりにネットブックが台数を減らした。データマーケティング部チーフアナリストの森英二氏は、「ネットブックは機種自体の減少が台数減につながった。Ultrabookとの構成比の逆転は時間の問題」と見る。一方、据え置いて利用するスタンダードモデルが9割近くを占める状況に変化はない。

 12月の販売台数シェアは以下の通り(図3)。ノートは秋冬モデルで健闘した東芝が23.1%で1位。以下、NEC(17.5%)、富士通(14.7%)、ソニー(10.9%)と続く。5位には台湾メーカーのアスーステック・コンピューター(8.7%)が入った。デスクトップは1位のNECが25.6%と、2位に入った富士通(15.4%)以下を大きく引き離している。