米国・ラスベガスで開催中の2012 International CESの基調講演で、米インテルの社長兼CEOであるポール・オッテリーニ氏が登壇した。講演では同社のCPUを採用した新型のスマートフォンやUltrabook、タブレット端末の参考製品などを披露。同社の製品がパソコンのみならず、今後はそうしたジャンルの製品にも幅広く採用されていくとアピールした。

2011年を通して、4億台のパソコンや各種端末に対してインテルCPUが搭載されたと語るオッテリーニ氏。スマートフォンにも、その実績を持ち込むと意気込みを見せた
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 オッテリーニ氏はスマートフォンを「一つのコンピューティング・プラットフォーム」と位置付けた。その上で、同社のモバイル機器向けCPU「Atom」を搭載する初めてのスマートフォンとなる中国レノボの「レノボ K800」を紹介した。レノボ K800は4.5型の液晶を搭載している。インテルのAtom Z2460を採用したことにより、動画の視聴やゲームが快適に動作するとした。HDコンテンツを大画面に映すことも可能だという。レノボ K800は中国で2012年第2四半期に出荷を始める。通信業者はChina Unicom。

 また、レノボのほかに、米モトローラ・モビリティとスマートフォン製品開発の戦略的関係を結んだことを表明した。レノボ同様、Atomを搭載するスマートフォンをモトローラ・モビリティが2012年夏以降に出荷する予定としている。

インテル製CPUを採用したスマートフォン上でゲームをするデモンストレーションを実施。OSはAndroid 4.0で、800万ピクセルのカメラを搭載。HDコンテンツの再生が6時間、音楽再生が45時間、待ち受け時間は14日だという
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