写真1●ペット向けの端末
写真1●ペット向けの端末
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写真2●「mirasol」を活用した電子書籍端末
写真2●「mirasol」を活用した電子書籍端末
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写真3●AllJoynを活用した対戦ゲーム
写真3●AllJoynを活用した対戦ゲーム
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 米クアルコムは「2012 International CES」の展示会場で、ペット向けの通信機器(タグ)、新型表示装置を搭載した電子書籍端末、ピア・ツー・ピア(P2P)の通信基盤を披露した。

 米ベライゾン・ワイヤレスの第2世代通信設備を利用するMVNO(仮想移動体通信事業者)として始めたペット向けサービスは「Tagg-The Pet Tracker」が正式名称(写真1)。飼い主が遠隔からペットの所在を確かめられる。初期費用は最初の1カ月の通信料込みで99.95ドル。その後は毎月7.95ドルを支払う。

 会場に用意した電子書籍端末は、中国と韓国の電子書籍販売事業者のもの。クアルコムの子会社による、蝶の羽が光る原理を応用した表示装置「mirasol」を採用した端末である(写真2)。

 同社のP2P技術は「AllJoyn」。AllJoynを使うことにより、開発者は自らのアプリに簡単にローカルの双方向通信機能を取り入れられる。対象となる通信機能は、無線LAN(Wi-Fi Direct)とBluetooth。ナムコバンダイゲームスが、AllJoynを活用した対戦ゲームを発売する予定である(写真3)。

 このほか展示会場では、ジェスチャーコントロールや5.1チャネルのサラウンド再生、音源の方向認識など同社のスマートフォン向けプロセッサー「Snapdragon」の機能を生かしたデモも実演している。