米Qualcommは現地時間2012年1月10日、統合型プロセッサ「Snapdragon S4」で米Microsoftの次期OS「Windows 8」が動作することを発表した。米ラスベガスで開催中の「2012 International CES」で同社のPaul Jacobs最高経営責任者(CEO)が試作機を披露したほか、会場内のブースでも展示している。

 Qualcommが明らかにしたのは、米AT&TのLTE(Long Term Evolution)および3G通信に対応するベースバンド処理回路を集積した、開発中の「Snapdragon S4 MSM8960」での動作。ARMアーキテクチャーに対応するWindows 8の登場により、低消費電力でバッテリー駆動時間の長いノートパソコン、タブレットパソコン、コンバーチブル型パソコンが実現するとしており、さらにプロセッサが移動通信サービスに対応することで、常時接続/高速復帰機能を備えるこれまでにないパソコンを提供できるとしている。

 Qualcommは市場投入計画などの詳細について発表資料で明らかにしていないが、米メディア(Wall Street Journal)はS4プロセッサを搭載するAndroid端末などについて、すでに20社のメーカーが同プロセッサを採用した70種以上の機器の開発に取り組んでおり、今年の早い時期に登場する見込み。また別のメディア(Computerworld)は、S4は1コア、2コア、4コアが用意され、動作周波数は1.5GHz~2.5GHzになると伝えている。

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