写真1●NTTドコモがXperia NXとXperia acro HDの実機を披露
写真1●NTTドコモがXperia NXとXperia acro HDの実機を披露
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 NTTドコモは2012年1月10日、本日発表したAndroidスマートフォン「docomo NEXT series Xperia NX SO-02D」(Xperia NX)と「docomo with series Xperia acro HD SO-03D」(Xperia acro HD)について記者会見を実施した(関連記事写真1)。ここでは会見内容や実機のタッチ・アンド・トライで分かった両機の特徴を報告する。

 Xperia NXとXperia acro HDはともにソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製。前者がグローバルモデルの日本版、後者が日本専用モデルという位置づけになる。ディスプレイやCPU、カメラ、RAMなどの基本仕様は共通。これに、Xperia acro HDではワンセグやおサイフケータイ、赤外線の各機能と防水機能を追加してある。

 加えてソフトウエア面では、従来のXperia arc/acro(NTTドコモのSO-02C、SO-03CおよびKDDIと沖縄セルラーが販売するIS11Sを含む)と比べ、カメラ機能やメディアプレーヤー機能の使い勝手を高めるための様々な改良を施してある。例えばカメラ機能ではユーザーインタフェースを改良し、メニュー画面に配置するショートカットアイコンをユーザーが3種類まで任意に登録できるようにした。

 フルHD(1920×1280ドット)で30フレーム/秒の動画撮影にも新たに対応した。またタッチ・アンド・トライでカメラの起動や撮影のレスポンスを試したところ、NTTドコモの「スリープモードから撮影まで約1.5秒」といううたい文句通り、軽快に動作していた。

 音楽再生機能では、楽曲に合わせてプリセットまたはマニュアルで音質を調整できるイコライザーを搭載(写真2)。またソニーのバーチャルサラウンド技術も採用しており、ヘッドホン利用時には「スタジオ」「クラブ」「コンサートホール」の3種類の仮想的な音場を楽しめる(写真3)。

写真2●自分好みの音色に調整するためのイコライザー機能を搭載
写真2●自分好みの音色に調整するためのイコライザー機能を搭載
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写真3●ヘッドホン利用時はバーチャルサラウンドを楽しめる
写真3●ヘッドホン利用時はバーチャルサラウンドを楽しめる
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 動画再生機能ではテレビとの連携を強化している。HDMIケーブルでXperia NX/acro HDとテレビを接続すると、独自のコンテンツブラウザ「TV launcher」がテレビ画面に表示され、端末上の写真などテレビのリモコンで映し出せる。

 さらにスマートフォンとしての基本的な機能も向上させている。例えばXperiaシリーズ標準の日本語入力ソフト「POBox Touch」はバージョン5.0となり、手書き入力に対応した(写真4)。バッテリーも従来のXperiaシリーズより大容量になった。Xperia NXが1700mAh、Xperia acro HDは1840mAhである。ただしいずれの機種も本体とバッテリーを一体化しており、入れ替えることはできない(写真5)。

写真4●日本語入力ソフト「POBox Touch 5.0」は手書き入力に対応
写真4●日本語入力ソフト「POBox Touch 5.0」は手書き入力に対応
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写真5●本体とバッテリーは一体化されている
写真5●本体とバッテリーは一体化されている
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 このほかXperia arc/acroでバージョンアップ後に追加された機能については、Xperia NX/acro HDでは当初からサポートする。具体的には、標準でテザリング機能を装備し、パソコンやタブレットなどをスマートフォン経由でインターネットに接続できる。また、Android上で初代PlayStationゲームを動作させるためのソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のプログラム「PlayStation Certified」にも対応。SCEが運営するPlayStation Store経由でPlayStaionゲームなどをダウンロードできる。