図1 7.7型の有機ELパネル搭載の試作機を手に持つ、東芝の大角氏
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図2 4機種を披露
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図3 メディアガイドAppの説明スライド
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図4 リモートAppの説明スライド
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 東芝は2011年1月8日(米国時間)、「2012 International CES」に先立って開催した日本の報道機関向けの事業戦略説明会で、米Google社のソフトウエア・プラットフォーム「Android」を搭載したタブレット端末4機種を披露した。画面寸法が13.3型、10.1型、7.7型、5.1型の4機種。5.1型を除く3機種は、「2012年の中ごろまでに市場に投入したい」(同社 執行役上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社 社長の大角正明氏)。2012年度の世界シェア目標として、「Android搭載のタブレット端末で10%を目指す」(同氏)とする。

 開発した4機種のうち、10.1型品を除く3機種では、搭載するパネルの画素数やプロセサの最大動作周波数といった詳細仕様は未定という。10.1型品は2011年10月に国内で発表した「レグザタブレット AT700」と同じ仕様になる見込み。3G通信機能の搭載も検討しているという。

 7.7型の開発品は、有機ELパネルを搭載するのが特徴。パネルの供給メーカーは明らかにしなかった。「有機ELパネル搭載のタブレット端末を業界初として市場に投入する」(東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 営業統括責任者の檜山太郎氏)ことを目標に、開発を進めているという。重さの目標は350g、厚さは8mm以下を目指すとする。

 13.3型の開発品は、液晶パネルの高精細化を図る他、テレビ・チューナーの搭載も検討中という。「重さは1kg以下、厚さは1cmを切るのが目標」(東芝の檜山氏)とする。5.1型の開発品は、アスペクト比が21対9である液晶パネルを搭載。「このモデルの位置付けは、現在、検討中」(同氏)という。

北米市場向けのアプリを開発

 東芝では、北米市場におけるタブレット端末の市場シェア拡大に向けて、同社の液晶テレビとの連携機能を備えた「メディアガイドApp」と「リモートApp」と呼ぶ二つのアプリケーション・ソフトウエア(アプリ)を開発した。

 メディアガイドAppはテレビ放送の番組とVODの番組を統合し、横断的に検索できるアプリ。タブレット端末で番組のチャンネル変更ができるという。リモートAppは、ケーブルテレビのセットトップ・ボックスやAVアンプ、Blu-ray Disc/DVDプレーヤーなどを統合管理して操作できるアプリである。それぞれの機器の主要機能を集めたポータル画面と機器ごとの詳細画面を切り替えられるという。

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