年末年始の休業日を利用し、池田泉州銀行、もみじ銀行が勘定系システムを移行した。2行とも2012年1月4日から新システムを利用している。現在のところ、2行とも「新システムは問題なく稼働している」という。

 池田泉州銀は、2010年5月に旧池田銀行と旧泉州銀行が合併して誕生した。今回、旧池田銀が2005年1月から利用していたNTTデータの共同システム「地銀共同センター」に、旧泉州銀のシステムを統合した。地銀共同センターを利用するのは池田泉州銀を含めて現在12行だ。地銀共同センターは日立製作所製のメインフレームを使っている。

 もみじ銀は、三菱東京UFJ銀行と日本IBMなどが開発した共同利用型の基幹系システム「Chance」を利用する。Chanceは三菱東京UFJ銀のシステムをベースに、各地銀に共通な機能などを実装している。Chanceの利用行は7行になり、今回のもみじ銀行でChanceの採用を決めていた銀行すべてが移行を終えた。