米IBMは現地時間2012年1月4日、ソフトウエア試験を手がける英Green Hatを買収することで両社が最終合意したと発表した。買収金額などの詳細な条件は明らかにしていない。

 Green Hatは1996年に設立し、英ロンドンと米デラウエア州ウィルミントンに本社を置いている。クラウドコンピューティング環境でアプリケーションの品質を自動テストするツールやサービスを手がけており、ソフトウエア開発者はテスト用の施設を独自に構築することなく効率的にソフトウエアをテストできる。

 IBMが引用した調査結果によると、ソフトウエアのテストは総開発コストの50%以上を占め、テストチームは最大30%の時間を複雑なテスト環境の管理に費やしている。

 IBMはGreen Hatを「Rational」ソフトウエア事業に統合する。Green Hatのツールをライフサイクル管理向けRational製品と組み合わせ、開発者やテスターに時間短縮と費用削減のソリューションとして提供する。またIBMは、グローバルビジネスサービス部門を通じてもGreen Hatのソリューションを提供する考え。Green Hatのソリューションは、IBMのほか、米TIBCO、独Software AG、独SAP、米Oracle、米Microsoftなどの製品をサポートしている。

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