TKCは2011年12月27日、同社が開発・販売する連結会計ソフト「eCA-DRIVER」に、中国語で入力が可能な機能を追加すると発表した。2012年1月から提供を始めるバージョンから利用できる。「中国現地法人の担当者に、連結用のデータを入力してもらいたいとの要望が顧客企業からあったため、追加した機能だ」と、TKC企業情報システム営業本部企業情報システム営業部連結会計システム営業部の吉村壮司課長は説明する。

 中国語での入力は、eCA-DRIVERのデータ入力用オプションである「レポーティング・パッケージ」の中国語版を提供することで実現する。中国語版のレポーティング・パッケージを利用すると、入力内容が決まっている項目や、データ入力後の整合性の確認内容などが中国語で表示されるようになる。eCA-DRIVERの主なターゲットである中堅・大企業の中国進出が進んでいる一方で、中国では英語や日本語で会計業務ができる人材の人件費が値上がりしていることから需要が大きいと判断した。

 レポーティング・パッケージは、「クラウド(ASP)型」と「社内設置型(C/S型、スタンドアロン型)」の二つの方法で提供する。レポーティング・パッケージの利用料金は、クラウド型の場合で初年度1万2000円、次年度以降9600円となる。TKCは中国語に引き続き、タイ語やベトナム語への対応も予定している。