富士通ネットワークソリューションズ(FNETS)は2011年12月27日、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授および杉並区立和田中学校の協力を得て、タブレット端末を活用した次世代型授業を支援するデジタル教材ソリューションを開発したと発表した。2012年春の発売を予定する。

 デジタル教材については質の高いコンテンツが不可欠と考え、川島教授監修の下、脳を活性化させることで「集中力と記憶力」の向上を実現するオリジナルのドリル教材を開発した。簡単な計算テストや単語テストをタブレット端末で行い、脳の司令塔である「前頭前野」を効果的に鍛える。脳を活性化させることで、学力の根底にある集中力と記憶力を短時間で向上させることが期待できるという。教材は学校教育の現場で活用できるように各教科(算数、国語、社会、理科、英語)に準拠したオリジナル教材を提供する。

 この教材の効果検証や、授業スタイルを画期的に変化させる次世代型デジタル教材の開発に向け和田中学校の協力で、教育現場の教師の知恵やニーズ、生徒の視点を反映した授業支援教材(意見板)を開発した。これにより、教師と生徒および生徒同士が教え学び合う「協働教育」を促進する。

 FNETSでは、従来からICTによる地域情報化への取り組みとして、地域イントラネットやケーブルテレビネットワークの構築を行ってきた。今回は、ICTや地域ICTインフラを利活用した地域における課題解決の一環として、次世代教育におけるデジタル教材の開発・検証を行う。

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