写真1●「Plusカカとも」の説明をするカカオジャパンのFrodo Park代表取締役社長
写真1●「Plusカカとも」の説明をするカカオジャパンのFrodo Park代表取締役社長
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写真2●2011年12月21日時点の日本における「Plusカカとも」
写真2●2011年12月21日時点の日本における「Plusカカとも」
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 カカオジャパンは2011年12月21日、同社のテキストメッセージングアプリ「カカオトーク」に公式アカウント「Plusカカとも」を追加、提供を開始した。「Plusカカとも」は、企業やブランド、タレント、アーティストなどが、“友達”になった個人ユーザーに対して、情報やクーポンなどを送信できるアカウントである。

 既に韓国では提供されており、ファストフード店やレストラン、ミュージシャンやタレントなどが情報発信に利用しているという。カカオジャパン 代表取締役社長のFrodo Park氏(写真1)は「日本のアーティストが海外に行く足掛かりにも使ってほしい」と抱負を語る。日本でも同日から同社自身やタレントなどが「Plusカカとも」のアカウントを開設し、情報提供を開始している(写真2)。

 カカオトークは韓国発のアプリで、iPhone、AndroidおよびBlackBerry向けアプリを用意。これらスマートフォンに保存されている電話帳の情報を基にユーザー同士を結び付けていくメッセージングアプリである。現在、全世界で約3400万のユーザーを抱える。8月時点のユーザー数は2200万だったため、3カ月強で1000万以上のユーザーを獲得したことになる(関連記事:開発者の視点:個人情報の扱いが変わったと感じる)。

 3400万のうちの8割は韓国のユーザーであり、韓国のスマートフォンユーザーはほとんど同アプリをインストールしている状況だという。メッセージ数も1日に約10億件が交換されており、これは韓国の携帯電話事業者3社が1日に処理しているSMS(ショート・メッセージ・サービス)よりも多いという。現在日本でのユーザー数は「約160万」(Park氏)であり、右肩上がりで増えているという。

 「Plusカカとも」は情報提供の形態として次の三つを想定している。(1)割引情報や公演情報などをユーザーに提供する「情報配信タイプ」、(2)「ワンドリンクサービス」などのクーポンを配信する「クーポン発行タイプ」、(3)応募ボタンなどをクリックして当選者だけに割引サービスなどのクーポンを発行する「応募型クーポンタイプ」――である。Park氏は「情報は自分から取りに行くのではなく、必要なものが勝手にやってくる時代になる」と語り、今後「Plusカカとも」をユーザーの好みなどに応じた適切な情報を配信するものに発展させていくとした。